最近の桜島は活発?
最近の桜島は活発に活動を続けています。
ここでの活発というのは噴火・爆発的噴火の頻度のことですが最近のその回数。
2019年
1月=8回
2月=15回
3月=29回
4月=10回
5月=15回
6月=5回
7月=9回
8月=0回
9月=32回
10月=49回
9月からその回数が急増していました。
2019年は先月迄で172回の噴火を観測していて、例年と比べるとわりと少ない噴火といえます。
因みに2018年は479回、2017年は406回です。
噴火と一概にいっても現在の桜島は噴火する火口が2箇所あります。
山頂の南岳山頂火口と昭和火口、昭和火口は南岳東斜面の8合目あたりに位置し、1946年に昭和噴火で溶岩を噴出しその後しばらく活動を休止していました。
その後2006年6月、58年ぶりに噴火。2009年頃から昭和火口で活発に噴火を繰り返します。
2006年=15回(南岳山頂火口36回)
2007年=29回(南岳山頂火口13回)
2008年=75回(南岳山頂火口5回)
2009年=735回(南岳山頂火口0回)
2010年=1026回(南岳山頂火口0回)
2011年=1353回(南岳山頂火口2回)
2012年=1105回(南岳山頂火口2回)
2013年=1097回(南岳山頂火口0回)
2014年=655回(南岳山頂火口1回)
2015年=1250回(南岳山頂火口2回)
2016年=142回(南岳山頂火口11回)
2017年=394回(南岳山頂火口12回)
2018年=4回(南岳山頂火口475回)
2019年=0回(南岳山頂火口172回)
上記、気象庁の資料より転記しましたが、去年の20 18年以降昭和火口からの噴火が収まっているのが分かります。去年最後の昭和火口噴火は4月ですので18ヶ月以上となります。
溶岩は岩の割れ目など岩盤の弱い道を伝ってその圧力を解放するように地上へと向かいますがその道が今は南岳山頂火口となっているのでしょう。
活発な噴火口は現在2箇所ではありますが、大正の大噴火では少なくとも4箇所、それも山体の中腹以下から3箇所吹き出している絵が鹿児島県立図書館に現存します。
大正噴火とは有名な埋没鳥居や当時島であった桜島が溶岩によって地続き(現桜島口)となった大噴火でした。死者58名、傷者112名、焼失家屋2268棟と記載されています。
昨今活発だと感じられる桜島の噴火活動、現出している噴火回数からみればそれ程多いわけではない様ですがその主要なマグマ溜まりと言われる姶良カルデラ(錦江湾)地下約10キロにはかなりな量のマグマが流入しているとも言われているようです。
鹿児島県民にとってはいつもの光景である桜島とその噴火、ちょっと大きな噴火を目にしても「灰はどっちに流れるかな?」「参ったなーまた窓開けられないよー」といった日常ですが、いつか必ずやってくる大規模噴火。
やって来て欲しくはないが仕方がありません、備えておく事と心構えだけは持っておくようにします。
以前当ブログで書いた「鹿児島のカルデラ」
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